燃え尽きたあと

燃え尽き症候群を中心にメンタルヘルス、仕事術、生き方についてまとめるブログ

人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし、かもしれませんが

 

 重い気分になること、なんで自分ばかり、ということもありますよね。

 辛いことや散々なこと、ついていないこと、運に見放されたようなこと、次から次に嫌なこと、そういうことがあるとゲンナリしたり打ちひしがれますね。

 「乗り越えられない試練なんてない」とか言っちゃう人もいますが、試練に打ち勝てず折れてしまったり、時には命を絶ってしまったりする人もいいますから、そんなのは嘘です。「神は……」みたいなのも嘘ですね。
 神はまずいません、少なくとも助けてくれません。

 

 

人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし

 まぁ、のんびり行きたいのですが、しかしながら重い苦しみはたくさんあります。そんなときふと思い出す言葉があります。

 徳川家康作と言われることが多い人生訓。

 『名言名句集成 日本編』中山秋生著 日本実業出版社 をひいてみますと

 

人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。
いそぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし。
心に望みおこらば、困窮したるときをおもひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒りは敵とおもへ。
勝つ事ばかり知りて負くる事を知らざれば、害その身に到る。
おのれを責めて、人を責むるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり

 

とあります。

 基本、我慢、ではありますね。が、よくよく考えてみれば、耐えて待つ、そういうことかも知れません。待てば海路の日和ありというか、雨もいつかやむ可能性はあるというか、そういう感じで。


 おのれを責めて、は同意しかねますが。自分も大事にしましょう。

 

 実はこの言葉は徳川家康のものではなく、水戸光圀の「人のいましめ」が元になっているのではないかという解説もありました。(『国史大辞典 10』 国史大辞典編集委員会 吉川弘文館 1989)。どうなんでしょうね。

 

 つらいことは沢山ありますが、苦しみすぎず、まぁ人生こんなもんかもしれないという感じでたんたんと参りましょう。